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不良が起きる一つ前の事象を見る


 さて、いよいよ品質改善に入っていきます。最初は、パレート図から最も多い不良の現状把握です。鋳物製品の不良にある「ひけ」を例に紹介します。

  (1)「ひけ」がどういうものか、イメージできるように、写真や絵で表現する。このとき、不良の現象をじっくりと観察します。
  (2)「ひけ」の定義(現象)を決める。肉厚が急激に変化するところや、鋭角部などによって発生するくぼみをいう。ひけた部分は比較的滑らかで通常の鋳肌と大差がない。
  (3)「ひけ」の一つ前の事象は何だろうかと考える。(不良の原因というには、おこがましいので、「一つ前の事象」と表現します)溶湯は、収縮時に所定の溶湯が供給され、キャビティに即した形状になる。しかし、キャビティ内で部分的に遅い箇所があった時に、溶湯の補充がなく収縮するため、ひけた部分ができる。
  (4)さぁここからは「なぜ?」を繰り返します。なぜ、キャビティ内で部分的に遅い箇所があるのだろう?・・・

最終的に「ひけ」を引き起こす、製造条件が絞り込めれば、OKです。←これがアウトプット簡単に書いていますが、「不良を真の原因まで細分化する」のは、たくさんの議論が必要です。

一般的に、不良項目は現象でしかないのです。その不良が起きる一つ前の事象を見ることが大切なのです。
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品質改善コンサルタント-羽根田 修

羽根田修

ものづくりにおける不良低減・歩留り向上を支援するコンサルタント。
改善の視点や、品質管理、タグチメソッドといった手法を一緒に実践するため、クライアントの人材育成にも貢献している。

詳細プロフィール→  羽根田 修

羽根田が所属するコンサルティングファーム→  会社概要

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